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栃木工場ストーリーズ
製造統括部 製造4課
川久保 ひろみ(かわくぼ ひろみ)さん / 1995年入社
諏訪 直美(すわ なおみ)さん / 2013年入社
栃木工場は、全世界で使用される特殊穿刺針(主に区域麻酔に使われる麻酔針、以下「麻酔針」)におけるB. Braunグループ全体の生産拠点ですが、ほかにも国内向け製品も製造しています。
その中のひとつが、お客さまのニーズに合わせてカスタマイズされた麻酔セット、その名も「カスタムキット」と呼ばれる製品です。その組立て(キット作り)を担っているベテラン2人のストーリーをお送りします。
カスタムキットの種類は、ベテラン2人をして「かなり多いです」と言わしめるほど多種多様な図面をもとに、これまた多種多様な部材(麻酔針、シリンジ、消毒用器具等々)をトレイに正しくセッティングし、包装するという作業です。完成したキットは滅菌後それぞれ、特定のお客さまのもとへ送られます。今ではエキスパートのお2人でも、仕事に就いた当初は、部材を覚えることや図面の見方ひとつにも苦労されたということですが、想像に難くありません。
「お仕事で気を遣うことは?」と尋ねると、「部材の過不足がないよう、常に注意を払っています」との即答。麻酔は手術と切り離せないものです。必要な部材の供給が滞ることでキットを組むことができなければ、手術の予定を変更せざるを得ない事態にもなりかねません。「週ごとの生産計画表通りに作業が出来た時には、予定通りに完了した!という達成感を感じます」と言う川久保さんですが、「ほっとしますよね」との諏訪さんの言葉にも、大きくうなずいていました。この製品が手術に欠くべからざるものであることを考えれば、これもまた、偽らざる本音でしょう。
納期遵守と、作業の正確さに加えスピードも求められる厳しい職場で、長年作業を続けておいでのお2人ですが、会社のどのような点が気に入っているのか、興味のあるところです。
「人が優しいです。困っているとサポートしてくれる人が多くいて、助けられています」、「話しやすく気さくな方が多いので、楽しいし、やはり人間関係が一番大切だなと、しみじみ思います」と、期せずして同じような声が返ってきました。また、お子さんをお持ちのお2人にとっては、休暇が取りやすい点も有難いとのことです。
初めてお客さまの声を聴いて・・・
さて、少し前に遡りますが、当社で毎月行われているオンラインタウンホールミーティングで「カスタマーズボイス」という特別プログラムの回がありました。当社製品をお使いいただいているユーザーの先生をお迎えし、製品が医療現場でどのように使われているのかなど様々なエピソードを交えてお話いただく企画です。
医療機器メーカーと言っても、営業担当者以外は、なかなか日常業務の中で「医療の現場」に触れることはなく、栃木工場で製品を製造している従業員も例外ではありません。この企画は、お客さまの声を直接聞く貴重な機会となりました。
このカスタマーズボイスの第1回目に、当社の麻酔関連製品のユーザーの先生にご登壇いただきました。2人が組み立てを行っているカスタムキットをお使いの先生は「とても使いやすい」との感想に加え、「愛情をもって作ってくださっている」ことまでくみ取ってくださいました。2人にとって最高の言葉ではなかったでしょうか。「とても嬉しかったですし、やりがいのある仕事だとあらためて実感しました」。
毎日の地道で正確な作業から出来上がる製品が、医療現場に遅滞なく届けられるということが、いかに医療従事者の方々、ひいては患者さまの役に立つのか…。その当たり前のことを当たり前に、そして愛情をもって遂行しているお2人に、本物のプロフェッショナリズムを見た思いです。