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栃木工場ストーリーズ
ATSC (エースクラップ テクニカルサービスセンター)
伊藤 忍(いとう しのぶ)さん / 2013年入社
どの会社にも、色々な仕事があります。入社以来、同じ仕事に従事する方、あるいは会社の中でも違う仕事に就く方・・・と、人それぞれです。2018年、仕事の環境が、がらりと変わったという伊藤さんのストーリーをご紹介します。
入社当時、横浜にあった当社の商品管理センターで製品の検品を行っていた伊藤さんは、2016年にATSC(エースクラップテクニカルサービスセンター) へ転属し、修理業務に携わっていました。そんな伊藤さんが、決断の岐路に立ったのは2018年のことです。この年、より充実したサービスの構築を目指し、当社の商品管理センターが現在のHDC(羽田ディストリビューションセンター) へ移転、同年11月、ATSCは栃木工場へと完全移転したのです。
これを機に、伊藤さんは検品業務からATSC(エースクラップテクニカルサービスセンター)の一員として修理業務へ転向、そしてATSCは同年11月に栃木工場へと完全移転しました。
入社以来働いていた横浜とはまったく異なる、栃木工場という職場環境へ移ることに、迷いはなかったのでしょうか?
「実際、相当迷いました」・・・そうですよね。
伊藤さんの場合、決断の決め手となったのは、信頼できる上司2名の存在でした。そして、「その選択は間違いなかった」と、きっぱり。
仕事も環境も・・・そしてプライベートも!
伊藤さんの現在の仕事は、前述の通り、修理業務。「鋼製小物」とか「手術器械」などと呼ばれる、いわゆる手術に使われる、はさみや鉗子、ピンセットなどの修理をしています。当社のような外資系の医療機器メーカーが、自社製品を親会社に送り返して修理するのではなく、販売した現地で行うというのは、実は、非常にユニークなことなのです。ATSCには、ドイツ本社で研修を受けたスペシャリストがいて、修理におけるブランド品質の維持と提供に目を光らせています。新しいメンバーには、経験3年以上のメンバーでないとトレーナーになれない、などの決まりも徹底しています。
スペシャリスト集団に加わった伊藤さんですが、もちろん最初は修理技術などまったくなく、ひたすらトレーニングを積み重ねることで、修理できる手術器械の種類を増やしてきたそうです。「自分は決して手先の器用な方ではないので、当初は、本当に出来るようになるのだろうか、と不安に思うこともありました。でも、周囲のみんなのサポートを受けながら練習を積み重ねることで、ある時、色々なことが出来るようになっている自分に気づいたんです。」 そして、感じた達成感。最初は、廃棄してもよいようなサンプルで練習し、初めて客先の器械を修理した時は、「嬉しいというより、とても緊張しました。」
現在ATSCには12名が在籍しており、様々な製品によってチーム分けがされています。傷がついたり、錆が出ていたり、刃先がなまったりと、客先から修理のために送り返されてくる手術器械の状態は多種多様、返却の数も日によってまったく異なります。限られた時間の中で、どこまで高いクオリティを出せるか・・・毎日の挑戦を楽しみながら、「いずれは『修理と言えばATSC』と思われるようになりたいし、売上にも貢献していきたいです。 それから、ATSCの雰囲気も、個人的にすごく気に入っているんです。仕事においてはプロフェッショナルで厳しいですが、よい意味でみんな、仲間という感じです。」