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栃木工場ストーリーズ
製造統括部 製造4課
中田 公樹(なかだ まさき)さん / 2008年入社
職種によってその形は異なるものの、当社では「柔軟な働き方」を推進しています。そして、栃木工場という製造の現場でも、着実に変化が起こっています。2021年10月に第2子ご誕生の際、1か月ほど育児のために休暇を取得したという、中田さんのストーリーをお送りします。
「イクメン」という言葉も、いささか陳腐になり、男性が育児に参加すること自体、驚きをもって捉えられることもなくなりました。しかし、そのために休暇を・・・となると、現実は、なかなか難しいこともありそうです。ビー・ブラウンエースクラップ栃木工場でも、実は、製造の現場では中田さんが初めてのケースでした。
最初のお子さんが誕生した2015年には、まだ男性が育児のために休暇を取ることに対して世間的な認識も環境も十分ではなく、ご家族に対して申し訳ない気持ちを抱えながら仕事をしていたという中田さん。その間、同居されている奥様のご両親もご高齢になったりと周囲の状況も変わり、今回、育児に積極的に参加することを決めました。「両親からは、『お休みをとれるの?大丈夫なの?』と心配されちゃいました。世代的に、無理からぬことですよね。でも、出来るなら助かるね、というのが家族の総意でした。」
会社に伝えるのは勇気が要ること?
最初に上長や同僚に伝える時、どんな気持ちだったのでしょうか。中田さんの本音を伺いたいところです。
「正直、ちょっと勇気が必要でした。」 それは、想像に難くありません。男性社員が、育児のためにお休みを取ることが、製造の現場では初めてだったこともあるかもしれません。
上長からは快く「育児、頑張ってくださいね」のエールも貰い、ひと安心。そして、一緒に働いている同僚の皆さんには、直接自分の口から説明しました。「1か月抜けることになるわけですから、周りは大変だと思います。だからこそ、なるべく早めに伝えることが何より大切だと思いました。」 皆さんからも暖かい言葉を貰い、本当にほっとしたといいます。
育児に専念した1か月は、「かけがえのない経験だった」と言う中田さん。育休取得を迷っている男性の同僚や部下がいたら、先輩としてどうアドバイスするのでしょう?「育休取得自体は大賛成です。もし部下が申し出た場合には、理解してあげたいし、応援したいと思います。ただ、アドバイスするとすれば、早めにきちんと周囲の人に伝えることですよね。その人がいない間を、皆で補うことになるので、そのための物理的な準備や、心の準備も必要だと思います。」
考えてみるに、長期休暇となれば、一緒に仕事をしている同僚に、いくばくかの影響が出るのは男性も女性も同じこと。それが育休であれ、何であれ、そのための準備期間が大切なのは当然のことと言えましょう。ただ男性社員にとっては「育児のため」となると、やはりまだ少しハードルが高くなるのでしょうか。それでも、こうして休みと取って育児に積極参加する従業員が一人、二人と増えて行けば、その先に続く人たちにとっては、そのハードルが少しずつ下がっていくのだと思います。そして、体制が整っていれば、製造の現場においても可能であるということを、中田さんが示してくれました。