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回腸ストーマについて
回腸ストーマは、腹部に手術で造設される小腸の開口部です。 様々な状況から、直腸や結腸を使わないようにする必要が生じた場合に、回腸を体外に誘導して造設されます。この種のストーマには、永久的に造設されるものと一時的なものがあります。
ストーマが必要になる理由は様々ですが、主なものは次の通りです。
・癌
・炎症性腸疾患
・家族性大腸腺腫症
・外傷
・先天性欠損
回腸ストーマの場合、出てくる便は液状か半固形で、消化酵素を含んでいます。
消化酵素の働きは、皮膚上ではより活発になります。
通常、永久的回腸ストーマの造設手術では、直腸と肛門が切除されます。
この種のストーマは、皮膚から少し突き出た形をしていることが多く、排泄されるのは軟便や水様便です。排泄パターンは日々変化することがあります。 これはごく普通のことで、何をどれくらい食べたかに関係しています。
一時的回腸ストーマは、腸の手術をするために造設されることが多く、通常は最初の手術から3~6ヵ月で閉鎖されます(つまり、腹部に戻されます)。場合によっては、さらに長期間保持されることもあります。詳細については、担当の外科医にお問い合わせ下さい。
この種のストーマには、2つの開口部があります。一方の開口部は皮膚から突き出た形をしており、排泄物が出てくる側です。もう一方の開口部は平らで、腸の残りの部分につながっています。
回腸ストーマの管理には、下部開放型のストーマ袋が使われます。袋の底には排出口があり、定期的に中身を捨てられるようになっています。その他にも管理に役立つさまざまな種類の装具が販売されています。詳しくは、専門看護師にお問い合わせ下さい。
腹部の筋肉は手術で弱っているため、治癒するまでに時間がかかります。腹筋に力がかからないようにする必要があるため、掃除機をかける、重いものを持ち上げる、家具を動かす、アイロンをかけるといった作業は控えて下さい。こうした作業を再開するまで、どれくらい時間をおくべきかについては、かかりつけの医療機関にお問い合わせ下さい。
著者:Dr Brigitte Espirac,Chief Medical Officer,B. Braun Medical SAS, France
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